映画「ハルチカ」の感想がもっと読みたい

勝利くんの初出演映画「ハルチカ」。
「吹キュン」という言葉や"純愛ストーリー"という宣伝、窓ドンやらハグのシーンで構成された予告編、からは想像もできない映画だった。
とにかく顔のきれいなしょりかん2人の甘酸っぱい恋愛模様が描かれるのかと思いきや、最初から最後まで吹奏楽部の映画でしかなかったし、等身大な高校生の映画でしかなかった。
誰かが死ぬわけでも、時をかけるでも、アクションやVFXがあるわけでも、もちろん戦争があるわけでもなく、言ってしまえば地味な映画だと思う。なんなら予告編が一番派手。
廃部寸前だった吹奏楽部が再生してコンクールを目指す、ただそれだけなんだけど、見終わった後にいろんな気持ちが胸の中でぐるぐる渦巻くような感じがして、何回か見たけどいまだに感想がうまくまとまってない。ふだんは頭からっぽにして見られるような派手なアクション映画ぐらいしか映画館に行かないので、こんなにいろんな感情が刺激される映画を見るのは個人的には久しぶりというか。猛烈に語りたくもあり、一人で噛みしめたくもあり。

この映画はわりとパッパッとシーンが変わっていくのだけど、説明セリフみたいなものがほとんど排除されていて、演者の目線とか表情とか音楽から、見る側が想像(あるいは妄想)をふくらませてね、という感じ。市井監督も100語らないというようなことを舞台挨拶で言われていたらしい。
だから見る人それぞれで微妙にストーリーやキャラの解釈が違う感じになってて、ツイッターやブログで感想を読むのが楽しい。
例えば、ハルタとチカの間に恋愛感情を見る人もいるし、原作通りの三角関係を示唆しているのでは、という解釈の人もいる。
もちろん勝利くんが出ている映画だからいい成績をおさめて欲しいというのもあるけど、もっといろんな感想を読みたいからいっぱいの人に見て欲しい!

 

「佐藤勝利とスーパードルフィー。」

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タイトルを最初知った時は、こりゃまたえらく楽しそうな企画をやってくれるんですね平凡ブルータスさん!、となむなむ拝む勢いだったのだけど、いざフタを開けてみると、おやなんか思ってたのと違うぞ、が最初の感想だった。ドールっていうと、やっぱり「耽美」というイメージがあって、そういう方面での企画だと期待していたのが正直なところ。けれども実際は、あまりに健全な誌面だったから、拍子抜けしたというのが正しいかも。

 

おそらくこの撮影のためだけにオーダーされたであろう、佐藤勝利モデルのスーパードルフィーという存在自体は贅沢だしすごく蠱惑的だしで、まさに耽美の極みという感じがする。
それに対してモデルとなった勝利くんは、お人形を愛でるという文化が彼の中に1ミリもなさそうで、これ勝利くんをモデルに作ったんですよって渡されても「へえーそーなんですかー」なんてあっちこっちひっくり返してしげしげと検分してそうなイメージがある。(というかドルフィーを雑に持つ感じが、まさにこのイメージの勝利くんだったw)
もしかしたらこの企画は、そういう1人と1体の関係性を、フラットに切り取りたかったのかもしれない、なんて考えてしまった。

 

あと思ったのが、14~17歳ぐらいの勝利くんとドールを一緒に撮影していたら、今回とまったく同じ撮り方をしていても人形が2体みたいな写真が撮れたんじゃないかなということ。昔はアンドロイドっぽいとかどこか無機質なイメージを持たれていた勝利くんだけど、今の勝利くんがアンドロイドっぽく見えることは、少なくともわたしには、無い。人間らしい生命感に充ち満ちている勝利くんとドールという組み合わせは、どちらも造形的な美しさを持ちながら、生きているものと生きていないものという対比があまりにもくっきりとしている。そして作り込まれていない写真だからこそ、その対称性はより強調されている。

 

そもそもハルタの制服姿をオーダーしているのだから、わたしが当初期待していたような写真を撮るつもりは最初から無かったんだろうとは思う。そういうページを企画していたのなら、もっとヒラヒラとした衣装だっただろうし。ただ制服姿でも、ディレクション次第でいくらでも勝利くんを人形っぽく撮ったりもできてはずなのに、それをしなかったところに企画意図があったのかな、と思う。

 

ということで、見れば見るほど深読みすればするほど妄想すればするほど面白い企画をありがとう平凡ブルータス!

 

 

しょりかん露出(予定)まとめたけど少なすぎたw

映画「ハルチカ」の宣伝で勝利くんと環奈ちゃんがご一緒するものはひとつも見逃したくないと思って現在分かっているものをまとめてみたけど、驚きの少なさw

 

【雑誌】
1月5日 キネマ旬報
2月9日 J Movie Magazine
3月1日 TV LIFE

 【テレビ】
2月2日 各局WS(完成披露試写会の様子)
2月20日 ネプリーグ
2月23日 櫻井・有吉 THE夜会
3月5日 KinKi Kidsのブンブブーン

 

今のところ発表されてる115館という少なめ中規模公開だと、こんなものなのかな。勝利くんの動員数は未知数だし、環奈ちゃんも前作はあまり伸びなかったから、まあ控えめだよね。それに、環奈ちゃん今年は銀魂ともう1本ジャンプ映画控えてるから、そっちの方がウェイトは高そう。

あとは舞台挨拶行く地方のローカル番組と、公開日直前の宣伝ラッシュがあることを願うばかり。できればどこかの雑誌が超絶美しいグラビア撮ってくれてるのを祈る!