映画「ハルチカ」の感想がもっと読みたい

勝利くんの初出演映画「ハルチカ」。
「吹キュン」という言葉や"純愛ストーリー"という宣伝、窓ドンやらハグのシーンで構成された予告編、からは想像もできない映画だった。
とにかく顔のきれいなしょりかん2人の甘酸っぱい恋愛模様が描かれるのかと思いきや、最初から最後まで吹奏楽部の映画でしかなかったし、等身大な高校生の映画でしかなかった。
誰かが死ぬわけでも、時をかけるでも、アクションやVFXがあるわけでも、もちろん戦争があるわけでもなく、言ってしまえば地味な映画だと思う。なんなら予告編が一番派手。
廃部寸前だった吹奏楽部が再生してコンクールを目指す、ただそれだけなんだけど、見終わった後にいろんな気持ちが胸の中でぐるぐる渦巻くような感じがして、何回か見たけどいまだに感想がうまくまとまってない。ふだんは頭からっぽにして見られるような派手なアクション映画ぐらいしか映画館に行かないので、こんなにいろんな感情が刺激される映画を見るのは個人的には久しぶりというか。猛烈に語りたくもあり、一人で噛みしめたくもあり。

この映画はわりとパッパッとシーンが変わっていくのだけど、説明セリフみたいなものがほとんど排除されていて、演者の目線とか表情とか音楽から、見る側が想像(あるいは妄想)をふくらませてね、という感じ。市井監督も100語らないというようなことを舞台挨拶で言われていたらしい。
だから見る人それぞれで微妙にストーリーやキャラの解釈が違う感じになってて、ツイッターやブログで感想を読むのが楽しい。
例えば、ハルタとチカの間に恋愛感情を見る人もいるし、原作通りの三角関係を示唆しているのでは、という解釈の人もいる。
もちろん勝利くんが出ている映画だからいい成績をおさめて欲しいというのもあるけど、もっといろんな感想を読みたいからいっぱいの人に見て欲しい!