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「佐藤勝利とスーパードルフィー。」

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タイトルを最初知った時は、こりゃまたえらく楽しそうな企画をやってくれるんですね平凡ブルータスさん!、となむなむ拝む勢いだったのだけど、いざフタを開けてみると、おやなんか思ってたのと違うぞ、が最初の感想だった。ドールっていうと、やっぱり「耽美」というイメージがあって、そういう方面での企画だと期待していたのが正直なところ。けれども実際は、あまりに健全な誌面だったから、拍子抜けしたというのが正しいかも。

 

おそらくこの撮影のためだけにオーダーされたであろう、佐藤勝利モデルのスーパードルフィーという存在自体は贅沢だしすごく蠱惑的だしで、まさに耽美の極みという感じがする。
それに対してモデルとなった勝利くんは、お人形を愛でるという文化が彼の中に1ミリもなさそうで、これ勝利くんをモデルに作ったんですよって渡されても「へえーそーなんですかー」なんてあっちこっちひっくり返してしげしげと検分してそうなイメージがある。(というかドルフィーを雑に持つ感じが、まさにこのイメージの勝利くんだったw)
もしかしたらこの企画は、そういう1人と1体の関係性を、フラットに切り取りたかったのかもしれない、なんて考えてしまった。

 

あと思ったのが、14~17歳ぐらいの勝利くんとドールを一緒に撮影していたら、今回とまったく同じ撮り方をしていても人形が2体みたいな写真が撮れたんじゃないかなということ。昔はアンドロイドっぽいとかどこか無機質なイメージを持たれていた勝利くんだけど、今の勝利くんがアンドロイドっぽく見えることは、少なくともわたしには、無い。人間らしい生命感に充ち満ちている勝利くんとドールという組み合わせは、どちらも造形的な美しさを持ちながら、生きているものと生きていないものという対比があまりにもくっきりとしている。そして作り込まれていない写真だからこそ、その対称性はより強調されている。

 

そもそもハルタの制服姿をオーダーしているのだから、わたしが当初期待していたような写真を撮るつもりは最初から無かったんだろうとは思う。そういうページを企画していたのなら、もっとヒラヒラとした衣装だっただろうし。ただ制服姿でも、ディレクション次第でいくらでも勝利くんを人形っぽく撮ったりもできてはずなのに、それをしなかったところに企画意図があったのかな、と思う。

 

ということで、見れば見るほど深読みすればするほど妄想すればするほど面白い企画をありがとう平凡ブルータス!