今よりもずいぶん頭が柔らかく感性にも柔軟性があった若いころからずっと、あまり歌詞に関心を寄せない人生を送っている。
それこそこれまでの人生においてぶっちぎりで好きなアルバムも、歌詞カードで歌詞を確認したり覚えたりした記憶がない。めっちゃ好きだからめっちゃ聞いてるので、さすがに頭に歌詞が刷り込まれましたが。
そんなでも音楽を聞くのは楽しい。
メロディの動きや音の重なり、リズムとかテンポ、音の響きなどなどを脳みその周りにぐるぐるさせる感じにすると、いいんですよねえ（漠然）。
そういう原始的な聞き方なので、歌詞で描かれている情景を思い浮かべたり、解釈したり考察したり、意図を汲み取ったりということをほぼしないしできない、制作側からするとかなり聞かせがいのないタイプだろうと思う。
ということで、そんな感度鈍い人のはなし。
「Tokyo Hipster」の音が好きだってはなし。
基本的に、MVなりパフォーマンスなり目から入る情報がないとセクシーさんの曲に興味が薄いという不信心極まりないファンなのだけど、珍しく音源だけで耳が引っ張られた「Tokyo Hipster」。
サビで鳴ってる音がめちゃタイプで、かつサビはじまりの曲だから、どアタマの音であ！ってなったわけです。
好きな音楽のひとつにいつもチャーミングな野宮真貴さんといつも愉快な小西康陽さん時代のPIZZICATO FIVEがあるんだけど、東京は夜の七時とか大都会交響曲とかあたりのオーケストラというかストリングスというかああいう感じ大好物なんですよね。
なんともいえない高揚感で脳がほわほわっとなるというか。
曲や歌詞じゃなくて音なので編曲のトオミヨウさんの範疇かと思うんですが、どうしてこのサウンドにしたのかお聞きしたい!!
トオミさんいわく
本間さんにお誘い頂きまして、 Sexy Zoneのニューアルバムに1曲アレンジで参加しております！
— Tomi Yo / トオミ ヨウ (@t034o) 2019年12月29日
大先輩アレンジャーの本間さんからのオファーは、僕にとっては期末試験みたいなものなので、全力でアレンジしましたが、お褒めの言葉を頂いてただただ嬉しいです！よろしくお願いします。 https://t.co/dyWwEwZCLl
ということなので本間さんのオーダーなのかなあ。
全然関係ないけど、関係なくはないけど、東京は夜の七時とベイビィ･ポータブル･ロックとハッピー･サッド歌う勝利くんが見てみたい!! 小西さん提供曲じゃなくてピチカートを歌う勝利くんが見たい!! 東京は夜の七時でイエーイエーイエーフゥ↓ってやりたい!!
「MELODY」がおもしろいってはなし。
個人的に、セクシーさんの楽曲をぼさーっと聞いてると上2人の粘度高めの声が耳に残りがちなので、だいたいどんな曲聞いても（曲調が180度違っても）そういう意味であまり変化を感じないのだけど、今回は「MELODY」が際立ち感と異質感スレスレのラインを16曲中の11曲目という位置にぶちこんできてて、おもしろいです。
声を加工しているのでそれだけで変わった!って感じだし、その歌声が質感で均されてケロケロに意識が引っ張られるから粘り気が気になりにくいというか。
トーフさんさすがにオートチューン使うのうまい。
まーここら辺はいわゆるセクシーさん"らしい歌声"とのあれこれが紙一重なので、多用できる方法でもないだろうし、極東DANCEのCメロで勝利くんの声にディストーションかけたのと一緒で、タイミング見計らってばちーんとキメるのがかっこいいんだろうと思うので、今後もぜひいろんな手法とタイミングで取り入れていっていただけると個人的にはうれしいかも。
全然関係ないけど、「MELODY」のMVで勝利くんが着てたバーバリーのコートをデパートで見かけてふらふらっと吸い寄せられたのだけど、そういや30万以上するやつ！と途中で正気に戻って、無事手にとることはしませんでした。えらい（拍手）
はてさて、これらの曲がライブではどう料理されるのか。その前にツアー自体がどうなるのか。ほどほど楽観的に待つことにしましょう。
